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鍼灸師の仕事の作り方 2
 僕が鍼灸治療院を開けられたのはいくつかの幸運があったからだ。
 国試に合格しても、鍼灸師として実際どんな仕事をしていいのか、僕には全くわからなかった。
 マッサージサロンに一時期務めていたものの、現場を離れてしばらく経っていたので、
 クイックマッサージがようやく出来る程度の自信しかなかった。

 30歳代後半の鍼灸師を雇ってくれるようなところはなかなか見当たらない。
 いくら仕事を教えても、いつ辞めて開業するかわからないような大人は何所も雇いたがらない。

 数年経って、毎週末に開院したばかりの同級生の整骨院に通わせて貰えるようになった。

 最初は先生や同僚達に何を訊いたらいいのかさえ分からずに、ただ立っているだけの自分自身が苦痛だった。
 最初の僕の仕事は、自分が出来る雑用を見つけることだった。
 どこの場所に行っても最初は掃除と笑顔を保ちながら、周りより目立ち過ぎない。
 決して簡単に休んだり遅刻しない。
 自分自身でようやく得た機会を簡単に失わないように、慎重にこの世界に入った。




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by tairaacp | 2017-08-22 12:00 | 鍼灸師の仕事
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