人気ブログランキング | 話題のタグを見る
むちうちの怖さと難しさ 
 事故等によって首に強い衝撃を受けた際に生じた首周辺の痛みやこりを総称して、むちうち症、またはむちうち損傷ともいいます。
 むちうち症の症状には軽いこりや筋肉痛程度のもなから、手足のマヒや言語障害、半身不随などの後遺症を残してしまう重度のものまで、いくつもの症状があります。

【軽度の症状】
・首や肩、腕などに痛みを感じる程度のもの。
・むちうちの衝撃によって、血液の循環が崩れ、首周辺にこりを感じるもの。
・首へのダメージが頭部にまで至り、頭痛・吐き気・めまいなどの二次的な症状が起きたもの。

【重度の症状】
・頸部の神経組織にまで損傷が到達して、手足のマヒが引き起こされたもの。
・脳の一部が損傷を受けて、言語障害が引き起こされているもの。但し事故体験などによる精神的なショックから引き起こされている場合もあります。
・神経伝達組織が大きな損傷を受けると、半身不随になってしまう場合がありますが、症状の治癒は非常に難しいとされています。

【治療法】
 基本的な治療法としては以下のものが中心となります。
①患部の冷却(冷湿布等)
②マッサージ
③鍼灸
④コルセット等の装具の装着

 むちうち症は外見で見る限り、どの程度むちうちになっているのかがわかりません。患者本人の自覚症状でしか判断出来ないとも言えます。
 また受傷後直後より時間が随分経ってから、症状がより悪化することも多いので、事故等での受傷直後に少しでも本症状があらわれた場合は、速やかに各種医療機関に受診しておいたほうがよいでしょう。

# by tairaacp | 2007-09-25 14:00
整骨院を上手に利用しましょう
 今では街で「骨つぎ・脱きゅう」と大書された白い看板を見かけることは少なくなりましたね。かつての整骨院の看板の殆どがこれでした。
 整骨院はもともとは柔術家達が試合や練習の際に起こった骨折・脱臼・捻挫等の負傷を自分達で治していた手技が、筋肉や神経の解剖・運動学的特性、現代医学的な視点からの検討を経て発達したものです。
 しかし、近年整形外科医院の増加や救急医療の発達によって、最近では骨折・脱臼の治療は、応急処置と保存治療を除き、多くの場合、レントゲン設備の在る整形外科や救急病棟での診察を受けるようになってきています。
 現在、整骨院での主な施術は骨折・脱臼等の治療よりも、日常的なリハビリ治療・慢性的な筋肉の挫傷や捻挫の鎮痛・骨の位置矯正等を目的として長期間定期的に通院する患者への施術が、より多くの割合を占めてきています。
 整骨院では温熱・低周波治療、牽引、手技等が施術の中心になります。そのため、患部に与える負担が少なく、患者側にも痛みの少ない治療ともいえます。
 また、医療費用の面でも一回あたりの施術費用も安く(各種保険適用の場合)、短期的に治癒しにくいとされる「むちうち症」等の治療や長期の機能回復訓練の場合にも、安心して通院することが出来ます。
 特に筋力の低下にしたがい運動負荷に対する疲れが大きくなり、多くの薬を常時併用して服用している場合が多い高齢者の場合、副作用の少ない整骨院の施術は非常に優れているといえるでしょう。
 整骨院に通えない状態で軽度のリハビリ・機能回復訓練が場合は、往診にも対応してくれる整骨院も多いので一度相談してください。
 整骨院を上手に利用して、日頃の健康維持に役立てましょう。

# by tairaacp | 2007-09-10 14:00
施術回数の目安
 筋疲労を起こして硬くなったり、縮んだ筋肉は、施術で柔らかくゆるんだ状態になった後、数日経つと、また元に戻ろうとします。
 それを前提にすると、施術する側としては、患者さんの症状を早期に軽減させるためには最初は数日おきの施術が理想的なのですが、それだけの時間的な余裕のある患者さんはそれ程多くはありません。
 今のところ、、最初は週1~2回の間隔で、その後は症状の経過にしたがって治療日の間隔を変えていくかたちが一番リスクの少ない方法だと思います。

# by tairaacp | 2007-09-03 14:00